水道水は腐る?腐るまでの時間・正しい保存方法を徹底解説!

「水道水を保存したい」「災害のために水道水を備蓄したい」と考えている方は、水道水が腐るのかは気になりますよね。

本記事では、水道水は腐るのか、また腐るまでにどれだけの時間がかかるのかを徹底解説します。

また、水道水を長持ちさせる保存方法も解説していますので、これから水道水の保存を考えている方はぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • 水道水は腐るのか
  • 水道水が腐る原因
  • 水道水が腐るまでの時間
  • 水道水が腐っているかを見分ける方法
  • 水道水を長持ちさせる方法
目次

そもそも水道水は腐るのか?

結論、水道水は腐る可能性があります。

ただ、水そのものは無機質であるため、本来であれば腐ることはありません。

しかし、水道水には数多くの不純物や微生物などが含まれています。

それを餌に菌やカビが繁殖するため、水道水は腐るのです。

ちなみに、菌やカビは、口をつけて飲んだり、長期間外気に触れさせたりすることで混入します。

編集者

実は、川の水は常に流れているので腐りません!

水道水が腐る2つの原因

では、水道水はなぜ腐るのかについて解説します。

水道水が腐る原因は、主に以下の2つです。

  • 塩素が時間と共に抜けるから
  • 有機物が多く含まれるから

塩素が時間と共に抜けるから

水道水が腐る原因としてありがちなのが、水道水内に含まれる塩素が抜けることです。

水道水には、微量の塩素が含まれており、水道水に含まれる菌や微生物の繁殖を防ぐ役割をしています。

しかし、時間の経過や日光の直射などにより塩素は抜け、菌の侵入や繁殖を抑えることができなくなります。

その結果、水中で爆発的に菌が増殖するわけです。

編集者

嫌な臭い何することでお馴染みの塩素ですが、大切な役割があるんですね…!

有機物が多く含まれるから

水道水が腐るのは、他の水に比べて有機物の含有量が多いことも挙げられます。

水道水に含まれる有機物は、以下の通りです。

  • 炭水化物(セルロース、糖類等)
  • タンパク質(ポリペプチドなど)
  • 脂質
  • 有機酸(アミノ酸、核酸、酢酸、脂肪酸など)

など

有機物が多いということは、それだけ菌や微生物の餌が多いということです。

空気に触れたり、唾液が混入したりすることで、菌が繁殖して腐りやすくなっています。

参考:東レテクノ株式会社「水の有機物指標の概要」

水道水が腐るっているか見分ける方法

とはいえ、水道水が腐っているかどうかはどのようにして見分ければ良いのでしょうか?

ここからは、水道水が腐っているか判断できる3つの方法を紹介します。

  • 異臭がするか
  • 色が変色しているか
  • 味に違和感があるか

異臭がするか

水道水が腐ると、水道水から異臭がするようになります。

硫黄臭や雑巾臭がする場合は腐っている可能性が高いため注意が必要です。

本来であれば水道水からこのような臭いがすることはないため、異変にはすぐに気づくはずです。

水道水から異臭がした場合は、すぐに飲用を避けるようにしてください。

編集者

ツンと酸っぱい臭いがする場合もあります!

水道水の異臭の種類や原因に関する情報を詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

色が変色しているか

水道水が腐ると、色も変色してきます。

具体的には、白く濁ったり、緑色に変色したりします。また、カビや菌の繁殖により赤みを帯びる場合もあります。

このように見た目で判断できるぐらいになると、腐り具合はかなり深刻な状態です。

水道水に変色が見られた際は飲用を避けるようにしましょう。

一方で、水道水が元から茶色く濁っている場合は、また別の深刻な問題に直面している可能性があります。

水道水の濁りが気になる方は下記の記事も参考にしてください。

味に違和感があるか

水道水が腐ると、味にも変化が起きます。

具体的には、苦味や渋みを感じるのが特徴です。

また、ヌメヌメとした口当たりを感じる場合もあります。

このように味に違和感を感じる場合は、絶対に飲み続けないようにしましょう。

編集者

後味の悪さですぐに判断できます…!
本当に不味くなるので…

放置して腐った水道水を飲んだ際の影響は?

放置して腐った水道水を誤って飲んでしまうこともあります。

では、腐った水道水を飲んでしまった場合、どのような健康被害が起きる可能性があるのでしょうか?

放置して腐った水道水を飲んだ際は、以下のような影響が考えられます。

  • 下痢を引き起こす
  • 嘔吐を引き起こす

下痢を引き起こす

長期間放置して腐った水道水を飲んでしまった場合、最も発生件数が多いのが下痢です。

腹痛の症状と同時にくることが多く、場合によっては発熱も伴います。

水道水により下痢を引き起こした際は、直ちに飲用を停止して安静にするのが一番です。

編集者

完治するまでは、お腹に優しい食べ物を摂取するようにしましょう。

ただ、腹痛や下痢は元々の体質にも左右されるため、腐った水道水を飲んだからといって確実に起きるわけではありません。

水道水を飲んでからしばらくしても体調に変化が見られない場合は、普段通り生活していただいて問題ありません。

嘔吐を引き起こす

放置して腐った水道水を飲んでしまった場合、嘔吐を引き起こす可能性もあります。

嘔吐症状が出た場合は、感染症による症状である場合が多いです。

脱水症状などの合併症状を引き起こす可能性が高いため、すぐに医師の診断を受けるようにしましょう。

水道水が腐るまでの時間は?

水道水は、どれくらいまでなら放置してもいいのでしょうか?

水道水が腐るまでの時間は、シチュエーションによっても異なります。

そこでここからは、水道水はどれくらいの時間が経てば腐るのかについて、各シチュエーションごとに解説します。

  • 水道水をそのまま保存する場合
  • 水筒に入れて保存する場合
  • 沸騰させた水の場合
  • 天然水の場合

水道水をそのまま保存する場合

水道水をそのまま放置する場合、腐るまでの期間は以下の通りです。

保存方法腐るまでの時間
直射日光の当たらない常温約3日
冷蔵庫での保存約10日

水道水は残留塩素があるため、すぐには腐りません。常温でも、3日程度は安心して飲めます。

ただ、直接口をつけて飲んでいないことが前提です。

もし口をつけて飲んでしまった場合は、冷蔵庫での保存であっても1日も持ちません。

そのため、口をつけて水道水を飲んだ場合はその日中には飲むように心がけてください。

水筒に入れて保存する場合

水道水を水筒に入れて保存する場合、腐るまでの時間は以下の通りです。

保存方法腐るまでの時間
直射日光の当たらない常温約3日
冷蔵庫での保存1〜2週間

魔法瓶など、中の水の温度を一定に保てる水筒の場合は、菌の侵入・繁殖を最大限防ぐことが可能です。

水筒で水道水を保存するなら、魔法瓶に入れて冷蔵庫で保存するのが確実でしょう。

ただ、こちらも口をつけて飲んでいないことが条件になります。

口をつけた場合は、例え水筒で保存していても長持ちしないため、その日中に飲み終えるようにしましょう。

沸騰させた水の場合

水道水を沸騰させた場合、腐るまでにかかる時間は以下の通りです。

保存方法腐るまでの時間
直射日光の当たらない常温数時間〜1日
冷蔵庫での保存約3日

水道水を煮沸して塩素が抜けると、水道水できんや微生物などの繁殖を抑制する機能を失います。

水道水を沸騰させることで美味しさは向上するものの、そのまま保存するのに比べて大幅に時間が短くなるため注意が必要です。

ヤカンやポットでお湯を沸かす際はできるだけ必要な分だけに留め、なるべく早めに消費するようにしましょう。

天然水の場合

水道水ではなく、天然水の場合はどうなのでしょうか。

天然水が腐るまでの時間は以下の通りです。

保存方法腐るまでの時間
未開封の場合約2年
冷蔵庫での保存3〜5日

ペットボトルタイプの天然水の場合、未開封の状態では菌や微生物が侵入する心配がありません。

そのため、約2年程度と非常に長い期間保存しておくことが可能です。

ただ、天然水には塩素のような殺菌成分が含まれていないため、開封後は菌や微生物が繁殖する可能性があります。

一度開封した場合は冷蔵庫での保存を心がけ、なるべく早めに使い切るようにしましょう。

水道水を長持ちさせる保存方法5選

では、水道水をより長持ちさせるにはどうすれば良いのでしょうか。

ここからは、水道水を長持ちさせる保存方法を5つ紹介します。

  • 冷蔵庫を利用する
  • 口をつけた水道水を保存しない
  • 沸騰させた水道水を保存しない
  • 浄水した後の水道水を保存しない
  • 潔な容器で保存する

冷蔵庫を利用する

水道水は、冷蔵庫を使用することで、常温で保存するよりも長期間保存できます。

なぜなら、冷蔵庫に入れて保存することで、塩素が抜けるスピードが遅くなるからです。

また、冷蔵庫内の温度では菌や微生物などの活動が弱まります。

冷蔵庫にいれて保存することで、菌や微生物が繁殖しにくい環境を作ることが可能です。

口をつけた水道水を保存しない

少しでも長持ちさせたいなら、口をつけた水を保存するのはやめましょう。

口をつけると、保存できる時間が大幅に減少するからです。

これは、口をつけた水には唾液に含まれている菌や微生物が混入していることが原因です。

時間が経つにつれて、これらの菌や微生物が水中の有機物を餌に大量に繁殖します。

そのため、口をつけて飲んだ水はなるべくその日中に飲み切るように心がけましょう。

沸騰させた水道水を保存しない

水道水を長く保存するためには、沸騰した水を保存しないことも大切です。

水道水を沸騰させれば、菌や微生物の繁殖を抑制する塩素がほぼ完全に除去されてしまうからです。

水道水を沸騰させた場合は、なるべくその日のうちに使い切るようにしてください。

ちなみに、水道水を沸騰させることで、人体に影響を及ぼす危険物質が増加することが分かっています。

水道水を沸騰させる際は、保存期間と同じくらいこちらも警戒しなくてはいけません。

水道水を沸騰させることに関する詳しい内容は、下記の記事を参考にしてください。

浄水した後の水道水を保存しない

水道水を長持ちさせるには、浄水した後の水は保存しないようにしましょう。

浄水した水も沸騰した時と同じく、水道水に含まれる塩素が抜けるからです。

水道水がもつ殺菌性能が失われ、唾液に含まれる菌や空気中の微生物がすぐに繁殖してしまいます。

とはいえ、水筒に入れて一日持ち歩く分には問題ありません。

魔法瓶など冷水を保てるボトルを使用し、その日のうちに飲み切るようにしましょう。

水道水を浄水するには、浄水器を使用しましょう。不純物を99%除去して、安全で美味しい水道水が飲めますよ。

清潔な容器で保存する

水道水を長持ちさせたいなら、清潔な容器で保存することを忘れてはいけません。

必ず、内側や蓋の周りなど隅々まで殺菌されたのち、十分に乾燥した容器を使用しましょう。

もし災害のための備蓄水などで長期間保存したい場合は、容器の口元付近までしっかりと水を入れ密閉し、なるべく空気と水が触れないようにしてください。

空気中に存在する菌や微生物の侵入を防げるため、通常よりも長く水道水を保存することが可能です。

まとめ:水道水は腐る!適切な保存方法を実践しよう

本記事では、水道水は腐るのか、どのように対処すれば良いのかということについて焦点を当てて解説しました。

水道水は有機物が多く含まれることから腐りやすく、保存方法には注意が必要です。

長期間にわたって保存する場合は、なるべく塩素が抜けないように注意し、空気と水が触れないように心がけましょう。

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