この記事では、水道水を沸騰することで得られるメリットや水道水を沸騰することの注意点について解説します。
水道水に含まれる有害物質が沸騰によってどう変化するのかに着目しながら、沸騰の有効性について見ていきましょう。
- 水道水に含まれる物質
- 水道水を沸騰することで得られる効果
- 水道水を沸騰する危険性
水道水は沸騰が必要?そのまま飲んでも問題ない?
水道水に含まれる物質
「日本の水道水は不純物が少ない!」
「蛇口を捻れば、何の濁りもない綺麗な水が出てくる!」
そう思っている方は多いのではないでしょうか?
実は、日本の水道水には殺菌のために使用する薬品をはじめ、様々な物質が含まれています。
以下の表は、実際に日本の水道水に含まれている可能性がある物質の一例です。
水道水に含まれる物質の種類
- 残留塩素
- 亜硝酸態窒素
- 塩素酸
- 総トリハロメタン
- ジオキサン
- ジクロロメタン
- テトラクロロエチレン
- クロロホルム
- ブロモジクロロメタン
- ブロモホルム
- トリクロロエチレン
- ベンゼン
- ジクロロ酢酸
- 臭素酸
- トリクロロ酢酸
- ホルムアルデヒド
- 亜鉛及びその化合物
- アルミニウム及びその化合物
- 鉄およびその化合物
など
これだけ見ても、本当にたくさんの物質が含まれていることがわかります….
その上、ここには記載されていないような有毒化学物質も含まれる可能性があります。
実際2018年には、東京都内の水道から高レベルのパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS) や パーフルオロオクタン酸(PFOA) 関連の化学物質が見つかっており、一部の水源の使用を停止しています。
参考:朝日新聞
編集者しかも中には、過剰に摂取することで癌を発症したり、
皮膚細胞を破壊したりなど健康に悪影響を及ぼす物質も存在するため、非常に危険です!
水道水はそのまま飲んでも問題ないのか
先述した通り、水道水には数多くの物質が含まれている可能性があります。
しかしその値は非常に低く設定されているため、すぐに健康に影響を及ぼすようなレベルではありません。
実際これらの値は、厚生労働省によって厳重に管理されており、濃度の基準も厳しく設定されています。
水道水に含まれる物質の基準値
| 水道水に含まれる物質の種類 | 濃度の基準 |
|---|---|
| 残留塩素 | 1mg/L以下 |
| 亜硝酸態窒素 | 0.04mg/L以下 |
| 塩素酸 | 0.6mg/L以下 |
| 総トリハロメタン | 0.1mg/L以下 |
| ジオキサン | 0.05mg/L以下 |
| ジクロロメタン | 0.02mg/L以下 |
| テトラクロロエチレン | 0.01mg/L以下 |
| クロロホルム | 0.06mg/L以下 |
| ブロモジクロロメタン | 0.03mg/L以下 |
| ブロモホルム | 0.09mg/L以下 |
| トリクロロエチレン | 0.01mg/L以下 |
| ベンゼン | 0.01mg/L以下 |
| ジクロロ酢酸 | 0.03mg/L以下 |
| 臭素酸 | 0.01mg/L以下 |
| トリクロロ酢酸 | 0.03mg/L以下 |
| ホルムアルデヒド | 0.08mg/L以下 |
| 亜鉛及びその化合物 | 亜鉛の量に関して、1.0mg/L以下 |
| アルミニウム及びその化合物 | アルミニウムの量に関して、0.2mg/L以下 |
| 鉄およびその化合物 | 鉄の量に関して、0.3mg/L以下 |
どの物質も、世界保健機関(WHO)で危惧されている値より大幅に低いため、そのままでもある程度は許容して飲めるでしょう。
ただ、小さなお子様や妊娠中の方は、このような微量の化学物質でも健康に悪影響がでる可能性はゼロではありません。



小さなお子様や妊娠中の方は、水道水の飲用は控えた方が良いかもしれません….!
水道水を沸騰することで得られる3つの効果
残留塩素の減少
水道水には、微量の塩素が含まれています。というのも塩素は、病気を引き起こす可能性のある有害な微生物を殺菌、殺傷する効果があるからです。
このように水道水を消毒するために使用される塩素ですがかなり匂いがキツく、水道水の独特なにおいの原因になっています。
また高レベルの塩素を接種すると、膀胱がんや直腸がん、精巣がんなどの病気を発症するリスクが向上します。
実際に台湾では、妊娠中に塩素処理された水道水を飲んだ女性は、先天的な異常を持つ子供を出産する可能性が高いことが分かっています。
水道水を10分間程度沸騰すれば残留塩素は完全に抜けるため、臭いが軽減されて美味しく安全に飲用可能です。
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トリハロメタンの減少
トリハロメタンとは、浄水場や下水処理場の消毒で使われる塩素と、水中に元々存在するフミン質などの有機化合物の反応で生成された物質です。
高レベルのトリハロメタンを飲むと、肝臓、腎臓、または中枢神経系の損傷を起こすなど、大変危険です。
また、直腸がんや結腸がんの原因、妊娠中の発育や生殖に問題出るなど様々な影響があるとされています。



小さなお子様や妊娠中の女性がいる場合、ぜひ取り除いておきたい物質です。
トリハロメタンを完全に除去するには、水道水を5分以上加熱するのがおすすめです。5〜10分を目安にするとよいでしょう。
参考:大阪市立環境科学研究所「煮沸による高度浄水処理水のトリハロメタンおよび全有機ハロゲン(TOX)濃度の変化」
バクテリアを殺傷
水道水を沸騰すれば、病気の原因となるバクテリア、ウイルス、原生動物などの微生物が死滅してくれます。
日本の水道水は塩素や微生物によって綺麗に消毒を行っているため、こういったバクテリアやウイルスが含まれることはまずありません。
しかし、蛇口やシンクなどに付着しているして水道水にバクテリアやウイルスが含まれてしまう可能性は十分にあります。
そんな時でも、沸騰さえすれば安全に飲むことが可能です。バクテリアやウイルスによる感染症が不安な方にも沸騰はおすすめです。
水道水を沸騰する時に気を付けたい2つの注意点
全ての不純物を除去できるわけではない
水道水を沸騰させると、残留塩素やトリハロメタンといった物質は除去できます。
しかし鉛や鉄などの金属製の物質は、どれだけ沸騰させても除去できません。
鉛や鉄などの金属は、水道管や貯水タンクの劣化によって混入しやすくなるため、古いアパートにお住まいの方は注意が必要です。
沸騰したからといって全ての物質が無くなるわけではないため、100%安心できるわけではありません。
長期間の保存はできない
水道水を沸騰させると、消毒剤として有効な塩素が抜けます。そのため非常に菌が繁殖しやすく、長期間の保存ができなくなるのが特徴です。
東京都水道局が発信している情報によると、消毒剤が入っている沸騰前の水道水であっても、保存期間は3〜10日となっています。
参考:東京都水道局
そのため、沸騰後の水は3日以内に消費するのがおすすめです。直接口をつけて飲むのを避け、かつ冷蔵保存すると危険度が低くなるでしょう。
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沸騰よりも確実に水道水の不純物を防ぐ2つの方法
ウォーターサーバーを導入して水道水の飲用を止める
水道水の不純物から身を守る最も簡単な方法は、ウォーターサーバーを導入して水道水を飲まないことです。
ウォーターサーバーを導入すれば、月々のサーバー代+水代の合計3,000円くらいで良質で安全な水を飲めます。
また、水は毎月定期的に届けてくれるため、わざわざ重たい水を買いに行く必要もありません。買い物も楽になりますよ!
水道水を飲むことに抵抗のある方、ミネラルウォーターを購入して帰ることに負担を感じる方などにとっては、ウォーターサーバーの導入は最適な選択肢と言えるでしょう。
浄水器を使用して不純物を除去する
沸騰で除去できなかった水道水に含まれる金属製の物質を助教するには、浄水器の使用がおすすめです。
浄水器を用いれば、水中の99%以上の不純物を取り除くことが可能になります。
水道水の浄水器には直接蛇口に取り付けるものやシンク下に設置するもの、据置のウォーターサーバー型のものなど様々なタイプがあります。
最もおすすめなのは、ウォーターサーバー型の浄水器です。
初回サーバー料金を支払うだけで美味しくて安全な水が飲めるだけでなく、温度調節もボタンひとつで楽々行ってくれます。
また、どこでも好きな場所に設置できるためシンク周りを綺麗に見せられますよ。
月額料金も2,000円代から始められるため、「ウォーターサーバーは高くて手が付けられない」と悩む方でも安心です。



水道水をより安全にかつ効果的に利用したい方は、浄水器を検討してみてはいかがでしょうか!
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まとめ:水道水の沸騰はある程度は有効!
本記事では、水道水を沸騰して引用することの安全性に焦点を当てて解説しました。
水道水を沸騰すれば、塩素やトリハロメタンといった物質は取り除くことが可能です。嫌な臭いが抑えられる他、がんになる可能性も抑えられて有効に働きます。
しかし、水道水は沸騰させても金属製の物質は取り除けません。貯水タンクや水道管の劣化で混ざった鉄や鉛は浄化できないので注意が必要です。
もし、「完璧に不純物を取り除きたい」「赤ちゃんや妊娠中でも安心して飲みたい」と考えているなら、ウォーターサーバーや浄水器を試してみてください。










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